私と彼の秘密事

6/16

528人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
ーーーーーーーー ーーーーーー ーーーー ガラッ 「せんせぇー……っていないし」 保健室の中に入ったがそこにはいつも座ってニコニコ笑っている藤田先生はいない。 どこいったんだろ。 珍しいな、藤田先生が不在とか。 私は少し寂しいなと思いながら、奥のベッドのカーテンをシャーと開けた。 「………ふぅ」 ついでに窓も開け、ベッドに腰かけた。 窓から吹く緩やかな風を感じながら私は外の風景を眺めた。 窓からはグランドが見える。 体育の授業だろう。 ジャージを着た生徒たちが校庭を走っている姿が見える。 私はそんな風景を眺めていると少し、優越感が感じられる。 そんなこの場所が私の保健室での定位置。 ガラッ 「あら?鈴ちゃん?」 ,
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

528人が本棚に入れています
本棚に追加