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私がメールを返して少しすると電話が鳴った。
流千亜からだ。
「はーい」
『スズ?今どこにいんの?』
「保健室」
『じゃーさ俺、校門で待ってるから来てほしいんだけど』
いつもなら学校をサボって帰るなんてしない。
でも、流千亜がそこまで言うなんて珍しい……
やっぱり、何かあったんだ。
「うん。ちょっと待ってて」
私は電話を切ると、窓とカーテンを閉めて立ち上がった。
藤田先生に【早退します。】と置き手紙を机に置いて私は保健室を出た。
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「ごめん!!待たせた」
「いいよ」
保健室から教室に戻り、化学の教師に早退すると言って私は鞄を持って教室を出た。
千歳たちは心配そうに見ていたので『大丈夫』と言って教室を出た。
「それにしてもよく出てこれたね」
「楽勝!!」
流千亜はニカッと笑ってそう言った。
流千亜は誰が見てもかなりのイケメン。
モデルにスカウトされるなんて日常茶飯事。
つぅか、そこら辺のモデルなんかよりも流千亜はカッコイイと思う。
黒髪に爽やかな笑顔。
まさに、正統派イケメン。
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