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コンビニから家までの途中にある土手に、その少年はいた。
茶色い柔らかそうな髪を風で揺らして、空を、ある一点を見つめていた。
どうして人間は誰かが見ている方を見てしまうのか。
何があるのか気になって俺も空を見つめる。
――――――――が、何もない。
何かが飛んでいるわけでも、変な形の雲があるわけでも、なんの変哲もない綺麗な青空があるだけだ。
一体コイツは何を見ているんだ?
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