―Reverse World―
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「いつかさ、見つけろよ。その『国』を…」 あまりに楽しそうな少年に感化されたらしい。 ポロッとそんな言葉が自然と出た。 『見つけてほしい』 夢をみるには厳しい現実、その中の小さな希望。 俺は多分、そんなモノを託したかったのかもしれない。 少年は一瞬少し驚いたように目を大きくして、すぐに満面の笑顔で頷いた。 「うんっ!!」 つられて俺も笑顔になっていた。 .
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