7人が本棚に入れています
本棚に追加
鬱蒼とした木々。
気が付けば私は此処にいた。
私は、茫然と立ち尽くしながら視界に入る世界を眺めた。
そして、手には見知らぬ謎の錆びた鍵が握り締められている。
何故かその鍵はとても大切な物の様な気がして、大切にポケットに仕舞う
「アナタが、そう…」
突然、背後から声がして振り返ると、女性が立っていた
見知らぬ女性。
「貴女に頼みがあるの」
二言目がそれだ。
目の前の緑色のパーカーのフードを被る女性は、軽くそんな事を言う。
「一人で納得して一方的に頼み事をされても困ります」
自然と口から溢れた言葉。
本当の事だ。
私の言葉で女性は困惑の表情を浮かべる。
最初のコメントを投稿しよう!