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荒廃した世界、周りは茶色やグレーが殆ど、建物が悲惨なまでに崩れ、コンクリートやアスファルトは砕け散っている。植物なんかは草が点々としか無い。
そんな場所にある、とある住宅地の一軒にその男はいた。
俺の名前は飯田 傭一。
「腹減った」
ここ2日間水とCalorieMateしか食べてない。
なぜかカロリーメイトをかっこつけてCalorieMateと言っている。
まぁ変わらないが。
傭一はリビングにあるソファーに項垂れてている。
傭一「あーハラヘッタ。まじ腹減ったわ~腹減った~ メープル味飽きたー 失敗したぁー 最初にフルーツばっか食うんじゃなかった~・・・」
一人、部屋で叫んでいた。
徐に傭一は正方形に近い形をした厚さ2㎝程度の黄色い箱をテーブルの上に並べた。
傭一「どーすっかな、メープルだけ8箱もいらないんですけど・・・」
テーブルに並べられた物を疑視して考える傭一。
傭一は突如立ち上がり叫んだ。
傭一「ハァン、食料確保しに行ってやんぜ!!」
なぜかテンションがボルテージMAXで拳を高々と上げ、体をヒクヒクさせながら叫んでいる傭一。
傭一はそのままの体勢でソファーに倒れた。
仰向けで微動だにしない。
「 ・・・無理。」
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