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[片桐君、私もマリアの起動条件を今知ったが……。父上は優秀な博士だった。1人でかたを付け様としたんだな……。]
校長の言葉がやけに遠く聞こえる……
俺、何の力もない小4のガキだぜ?!
親父が死んだなんて、母ちゃんになんて言えば……
ピーヨン ピーヨン
聞き慣れた音
静まり返る校長室の均衡を破る様に勢いよく扉がひらく。
『マ…リア!!片桐ヲ連レテ、二ゲロ!』
俺の思考を遮る様に叫ぶ声
「先生?!」
蹲っていた俺の目に飛び込んできたのはボロボロの生活指導ロボの姿
事態を察した校長がすぐさまマリアに視線を送る
[マリア、片桐君を連れて彼の家に戻り、彼の母親と共に私の家に来なさい。できるね?]
『出来ます☆直樹、行くですョ』
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