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「嘘だろ!?俺たちの天使に彼氏がいたなんて・・・・・・。しかも絵になってるし」
室内には、耳打ちをする者、携帯で写真を撮る者とさまざまだが、そのせいか目の前の少女から笑顔が消えた。
「・・・・・・ごめんなさい。僕のせいで迷惑をかけてしまったようですから・・・・・・、これで失礼します・・・・・・」
視線を落としふかぶかと頭を下げ、重い足取りで本棚へと向かう。
暗い表情のまま分厚い本を二冊ほど手に取ると、一人ポツンと奥の席に座り本を読みはじめた。
「なぁ、何であんな奴と付き合うんだよ!!おかしくねぇか!?」
「そうだよ。俺たちのことは振ったくせによ」
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