プロローグ

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優しくそう言ってくる名も知らない彼に、またも紫苑は涙を浮かべて俯くと、意を決して口を開いた。 「あ、あの僕・・・・・・男なんですっ!!」 「は?」 突然の告白に場の空気が凍りつく。そして葉月の思考回路も。 一瞬、何言われたのか全く理解できないため、もう一度聞きかえすが返ってきたのはさっきと同じ答えだった事は言うまでもない。 少女、もとい彼の名は坂本 紫苑。 外見に似合わず、その性別は正真正銘男である。
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