プロローグ

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二重がくっきりと描かれた切れ長の瞳。 その黒い瞳は切れ長なのに不思議と大きく、それに釣り合うように適度に伸ばされた睫毛が瞳に影を落とす。 整った顔つきに男性の平均身長より少し高い177㎝もある身長に、肩にまで伸ばされた黒髪をゴムで束ねている。 見る女性全てを虜にするそいつは、見間違うことなく『男前』の言葉に尽きる人物である。 驚いた拍子に振り向いた瞬間、キャーッという歓声に包まれ、ため息をつきゆっくりと教室をあとにした。 廊下を歩いているとすれ違う女子生徒たちは立ち止まると、視線をそそぐ。
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