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「一体何なんだよ…」
「全く訳が分からないな」
ぼやく彰に翔も肩を竦めていう。
「でもさっきの爆発みたいな音なんだったのかしら」
不安げな声で言う沙羅に雅樹も続く
「ちょっと気になるね」
「…俺、あのおっさんを追いかけるわ」
彰が突如そんな事を言いだし他の4人は驚く。
「本気で言ってるの彰?」
「何かあの人怪しいし止めた方がいいよ」
沙羅と美央が口々に言った。
「大体追いかけてどうするんだよ?」
翔が彰に問う。
「分かんねぇよ!けどこのまま訳分かんねぇままじゃ気持ち悪くてしょうがねぇ!
とにかく俺行ってくる!」
「彰、待てよ!」
制止する雅樹の声も届かないまま彰は男が向かった方角へと走りだした。
「ったくあのバカ」
そう言う翔の言葉には彰に対する呆れと心配がないまぜになった心情が込めれられていた。
「でもどうするの?彰行っちゃったよ」
美央が伺うような表情で他の3人に意見を求めた。
「あの無鉄砲バカをこのまま放っとく訳にもいかないだろ…」
「そうね。私達も彰を追いましょう」
翔の言葉に同意した沙羅がそう言うと美央と雅樹も頷き同意した。
「うん、そうだね。」
「仕方ないか。」
「よし、行くぞ」
そして翔のその言葉と共に4人もまた彰を追って走りだした。
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