第二章

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教室に着くと皆が挨拶してくる…わけでもなくほとんどの生徒が冷や汗をかきながら目を反らすか友達の会話に集中していた。   目を反らさないのは先程の小鉄とショートカットの女の子。   「刈魔君おっはよー!!」   「おう…」   「むむ?おはようって返されたらおはようだよ!」   「死ね」   「にゃはは!!いつも通りの回答!」   1人でハイテンションになっているこの女子。   名前は踝涙々(くるぶし るいるい)。   一三高等学校一番の美人で人気もNO.1。   胸はこれからに期待のBカップ(小鉄調べ)。   身長は女子にしては大きい170cmの元気娘である。   「今日は誠司君と一緒じゃないの?」   「あいつは今捕虜だ」   「にゃはは!!誠司君モテモテだもんね!!」   「そうなんだよ!!アイツのせいで俺のハーレム計画が痛だだだだだだだだだ!!!!」   「急に会話に入って来んな」   横から日頃の不満をぶつけた小鉄に素早くアイアンクローを掛ける。   何やら頭からミシミシと音がなり、徐々に形が歪んでいるように見えなくもない。   「ぎぃやぁぁぁぁぁぁ!!!!割れる割れる割れる割れる割れる割れる割れる割れるぅぅぅぅぅ!!!!」   「お前なら大丈夫だ。安心して一回墜ちろ」   「………………」   「刈魔君?本当に小鉄君墜ちちゃったよ?」   「じゃあ廃棄」   窓まで気絶している小鉄を引きずり、窓から放り投げた。   ちなみにここは4階で、下は砂場とか花壇などのクッションがないアスファルト。   ドゴッ!!と嫌な音がしたが、生徒達は見知らぬフリをして静かに小鉄に黙祷を捧げた。   口にすると次のターゲットになる恐れがあるので心の中で。   「ありゃりゃ、小鉄君大丈夫かな?」   「あいつなら無事だ。一回急斜面の山から蹴り落としても擦り傷で済んでたし」   恐ろしい。
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