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「…また会ったな…」
「………(コクコク)」
「お!なんだお前ら知り合いか?」
「ん…まぁ同じ学校ってだけだ」
「あぁそうかい…さて、維新ちゃんも味噌ラーメンだったな」
「………(コクコク)」
もし親しい友人ならここで会話でも繰り広げられるのだろうが、今日会ったばかりのほぼ他人に会話など期待する方が無理だ。
刈魔は黙って麺を啜り、黒羽は椅子に座り無表情で一言も喋らずに黙っていた。
「へいお待ち!!」
運ばれて来たラーメンを受け取り、凄い勢いで食べていく黒羽。
思わずポカンとする刈魔だったが、親方はいつものことのようで朗らかに笑っていた。
「…………なん?」
「あ、いや…腹減ってたのか?」
「…………関係……なかやろ…」
「ん…まぁ…そうだな、悪い」
初めて聞く声はかなりのアニメ声の方言だった。
刈魔は先に食べ終わり、先に会計を済ませる為に親方を呼び出した。
「ごちそうさま、いつも通り旨かった」
「おう!!嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか!!500円だ!!」
「…ほら、じゃあな」
「またのお越しを!!」
まだ食べている黒羽を横目に見ながら外に出た刈魔。
近くにスーパーがあるので、残り少なくなっていた調味料などを買うことにした。
「んー…確か塩と一味唐辛子が少なくなってたな…あーあとサランラップもだな」
スーパーへと足を踏み入れ、カゴを手に引っ掛け次々に入れていく。
意外と家庭的な刈魔はゴミ袋や洗剤などもカゴに入れる。
「後は………まぁついでにインスタントでも買うか」
日頃から自炊を心掛けてはいるものの、そりゃたまにはめんどくさい時もある。
インスタントのラーメンやカレーなどもカゴにぶち込んでいき、カゴの中身はかなり大量になっていた。
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