序章『生誕』

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「そうかい…よかった。産まれた子は?」 「隣の部屋で眠ってます。折角ですので一度御覧になってください。」 男は老婆を家の中に招き入れた。 「そうさせて貰うよ。」 老婆は灯籠の火を吹き消し、赤子の眠っている部屋に入った。 産後間もない母子が安らかな寝顔で寄り添い眠る光景は心温まるものがある。 「名前は決めたのかい?」 「はい。すでにマリアと話し合い決めていました。ジンにするつもりです。」
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