はじまり

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『そらさんですか。そらさん!!ここ…どこかわかりませんよね…。。』 女は震える声をしぼりだし、不安そうなで顔でじっとそらを見ながら話しかける。 そらはあらためてあたりを見渡す。 …………まったく見覚えがない。 そらがいた部屋は、広さが10畳くらい。壁はコンクリートで、ドアが1つ、窓はなく、見ただけで、かなり年数がたっているのがわかる。 《……わからない。君も…わからないんだよ…な……。》 『………はぃ。』 《あのドアは?あそこから出ようと思わなかったの?》 と、そらはすくっと立ち上がり、ドアへ向かって歩きだした。 しかし、 【ジャラ………】 右手が引っ張られる‼‼ 『痛い!!!!!!!!』 みぅが叫ぶ!! そらは今気が付いた。なぜ気が付かなかったのだろう。 そらの右手とみぅの左手は鎖によって繋がれていた事を……
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