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慎くんは恋の石の前に立ち、目を閉じて歩きだした。
私はもうちょっと!と心の中で応援していた。
最後の最後で、あと一歩足りないところで慎くんは目を開けた。
『あーああと一歩足りなかったかっ…』
って髪の毛をクシャとかきながら照れ臭そうに笑っていた。
『惜しかったね…でも恋が叶えばいいね☆』
って言うと
『ちゃんとたどり着けたら言うつもりだったんだけどさぁ…俺…亜利沙の事好きなんだよね。』
―――!!
ぇえっ?慎くんの好きな人ってワタシ…!?
『…………。』
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