序章 悪魔は必然的に

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「天使の役職を途中で逃げ出した者、人間に姿を見せた者…他にも原因は有りますが…これらが理由で天使は堕天使へとなります――――――――――――――…………‥堕天使の中には二百年以上をも逃げ続けている四体の堕天使が居るのですが、コレが当たりです。 その内の一体でも仕留める事が出来れば人間として……いえ心臓を得る事が出来るのですよ。」 『ソイツらメチャクチャ強ぇ〰って噂らしいがねぇ♪昔、悪魔が何体か壊されたらしいヨ 最近見かけて無いらしいけど…』 「…………‥‥‥なぁ。人間になる事はそんなに良い事なのかよ?」 「…‥えぇ。ワタシたちはキミ達みたいに心臓の音を感じません…。こうして手を胸に当てても…ね?…‥何よりワタシたちは命令に従わなくてはいけませんから…。自由が欲しいのですよ‥ 悪魔も天使も強くなくてはいけません…己の願いを叶えたい者は…。」 『だから天使も悪魔も閻魔(えんま)から堕天使退治の為(ため)に一体ずつ武器が与えられてんのさ!天使と悪魔、協力し合って堕天使を消しながら~あと迷ってる人間の魂を閻魔のトコまで持って行く事と~…あ!堕天使の身体も閻魔のトコに持って行く事になってんだ。スピリットと身体は“再利用”されんだとよ』 ‥………再利用だ!?… 「…‥ふふっ。天使の血はワタシたちの回復の元にもなる。…で、度々頂くのですよ。あ♪スピリット以外はワタシたち人間と同じ身体の造りですから♥あと…変わってるのは少し傷の治りが早い位でしょうか……ね‥♪」 ――――ガッ!!!!――― 「何だよ!?再利用って!?お前らの世界は……‥あまりにも……‥ッ冷た過ぎねぇか……‥??」 勢いで掴んでしまった胸ぐらにある拳(こぶし)が段々と力を無くしてゆく… 『……‥だから、俺らは人間になりてぇんだよね‥…闘ってでも。』
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