32人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
エレベーターに乗り込む時に若い看護婦さんが一緒に乗り込んできた
看『このたびは………』
と頭を深く下げ上を向いた時に僕と目が合った
目に涙を溜めて、今にも溢れだしそうだ
多分この看護婦さんが
うちの親父の担当看護婦さんだったんだなと思った
僕は何で悲しいんだろ？とか僕を哀れんでいるのかな？とか思いながら
エレベーターで入り口まで降りてきた
そこに担当の先生がいた
母『今までお世話になりました。ありがとうございました。』
先生は言葉を出さず、手で目頭を押さえて
ただ黙って
うん。うん。て頷ずくだけだった
この人も…泣いてるのだろうか？
なんで？なんで泣くの？
悲しいの？哀れんでるの？
息子の僕でも泣いてないのに……
最初のコメントを投稿しよう！