第一章~はじまりの日~

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・・・はぁ?なんだって?今僕が聞いたのは・・・幻聴? 私がこのマルグリート王国の王女・・・っていった?? 「驚いているな?」「い、いや・・・まさか、冗談だろ?・・・だって君はどっからどう見たって子供・・・」「ふん、知っておるわい!!」ぶっ・・・!おもいっきり何かが顔に飛んできた。視界がチカチカする。「アリア様はこのお歳で国を納めていられます」男が傍らで話した。こんな小さい女の子が??町に爆弾が落ちてきたって言われたってこんな驚かない。 「ど、どうして・・・」「私の先祖たちは皆、この指輪を残してきた。私は、この王座に戻ってこの国を守りたいのだよ」女の子のはめてる指輪は赤い宝石がキラキラ輝いていた。何か意味があるのだろう。「私はお前に、この城で働いてほしいのだ」・・・僕が??「そして、誓うのだ。私を守ると。」どうして僕が?「お前は、自分は何も守れないと思っているだろう。・・・そうだな、確かにお前は無力だ。だけど私はその中の小さな光を信じてみたいのだよ」・・・そういうと、少女は僕に服を渡してきた。「私に仕えよ」・・・僕は自分を信じてみよう。この小さな王女様をどこまで守れるかを。少し、信じてみよう。
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