てんかん実体験

はじめに

てんかんとは？
　てんかんとは脳内部の電圧が高まったとき，通常であれば抑制するところ，それができずに身体中に放電する病気です．
　そして，側頭葉てんかんや前頭葉てんかん，色彩てんかんなどを総称しててんかんと呼びます．
　症状が様々あると言われていますが，それは発作の種類と，放電のきっかけになる脳内の箇所に起因します．

発作の種類
　てんかんには大きく分けて『大発作』と『部分発作』『重責発作』があります。

大発作
　脳の全身放電により全身痙攣，重度の意識障害を伴い，本人の無意識による行動時間を含め，完全に意識が回復するまで数十分～1時間ほどかかります．

部分発作
　部分的な放電により吐き気や幻聴，幻覚などを起こし，一瞬から数分の意識障害を起こしますが，大発作のような意識消失はありません．
　完全に無意識行動してしまうことはあまりなく，そうなると意識的に行動できるようになるまで5分はかかります．

重責発作
　大発作を短時間(※短期間ではありませんので要注意)に繰り返すものです．
　大発作が1度収まったけれど数時間後にまた起こすなどの状態がこれにあたります．
　急激に薬の血中濃度が上下するとなりやすいようす．
　そしてこの場合は生命に関わることがありますので，すぐに救急車を呼ぶなりの対応をしてください．

てんかんの種類
　前頭葉，頭頂葉，側頭葉など，発作を起こす場所によって，症状や発作を起こすメカニズムが違ってきます．
　前頭葉，頭頂葉は日中に大発作を起こし，側頭葉は寝起きやなど眠りが浅くなった時に大発作を起こします．
　前頭葉，頭頂葉てんかんは大発作が主体で日中に突然大発作を起こすので部分発作はあまり起こさないらしいです．それに対し側頭葉てんかんは部分発作から大発作に直結する場合があり，部分発作が頻繁に起こる場合があります．
　そしててんかんには色彩てんかんと呼ばれるものがあり，これは高速の光の点滅で発作を起こします．かつて某国民アニメで事故もありました．
　私の友人にもいますが，あまりに極度の色彩てんかんだと，新幹線の風景など，視界の高速移動でも稀に発作を起こすこともあるようです(こちらは確かな情報ではございません)．