てんかん実体験

症状の例(著者が経験した症状)

　私は突発性なので，こちらしか体験したことがなく，こちらしか助言することができないことを予め明記させていただきます．

　大発作は寝ている最中や起きた直後などに起きます．私が初めて起こしたときも寝起きでした．父曰く，起こした後暫くボーッとして「私，何してたんだろう」と言ったそうです．
　その後，歯ブラシを取りに行って時計を確認したはずです．が，父が再度私の様子を見に来たとき，私は歯ブラシすら持たず，布団の上に俯せになり，意識を失っていたそうです．
　その後全身痙攣を起こしたため母が救急車を呼び，私が次に意識を取り戻したのは担架で救急車両に運び込まれるときでした．
　私の記憶が途切れたのは布団の敷いてある部屋の隣で，移動した記憶はありません．後から確認しましたが，歯ブラシも元にあった場所にありましたが，こちらも戻した記憶がありません(父が戻した可能性もあります)．
　ここでは部分発作を起こしていた可能性があり，私の場合は，部分発作から二次的に大発作に至るようなので，このときもそうだったと思われます．

　ここで一つ，大発作で痙攣している時間について説明しなければなりません．痙攣を起こしている時間は実際にはあまり長くなく，放電によって刺激され，勝手に脳が機能してしまう時間があります．意識が戻った後も，この本人の無意識下で行動する時間を含め，大発作とします．

　そしてこの後，病院でCT，脳波測定，外部でのMRIを経て，一度治療は見送られました．担当医からの情報ですが，てんかんは大発作を繰り返さなければ脳波に波形が出ていても実際は診断を下せないようです(信憑性のため医大の専門医であることを挙げます)．この理由は5年以内に2回大発作を繰り返す場合とそうでない場合，前者の方が圧倒的に大発作を慢性化する割合が高いからだそうです(新潟県のてんかんセンターHPによります)．

　そして頭が死ぬほど痛かったので，家では寝て残りの夏休みを過ごしました(書き忘れていましたが，初めて発作を起こしたのは8月の終わりです)．

　余談ですが，てんかんの大発作は強く力むため，舌を腫れ上がる，または血が出るほどに噛みます．当時はその知識がなく，舌に何かできたという認識と，救急車で横臥した状態で搬送されたため，三半規管がクダグダになり，あまりの車酔いによる吐き気で大変でした(笑)