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ドキッ💓
あなたと初めて会ったあの日、
『一瞬目が合った』
たったそれだけの事なのに、あなたの瞳が透き通るようにきれい✨で、
私の胸をキュ~っと締めつけた。
その日、私は友達・麗奈の部活に付き合って休日にも関わらず学校に来ていた。
もちろん私は乗り気ではなかったが、付き合ってくれたら私の好きな歌手のコンサートに連れて行ってくれると言うので、ついてきた。
だが、いざついてきてもなにもする事がないのでマンガを読んでいたら眠気が襲ってきた。
しばらくして私は飛び起きた。どうやらいつの間にか寝てしまったようだ。
顔を洗いに水飲み場へ駆け寄った。顔を洗いすっきりしたのか、なんだか気分が良くなってきた。
スキップしながらグラウンドへ戻っている途中に男子生徒2人がしゃべりながら、こっちへ向かってきた。
2人共長身でスラッとしてて整った顔立ちでモテそうな感じだ。
1人は短髪で爽やかな雰囲気で、もう1人の方は髪が少し長くて優しそうな雰囲気だった。
その、爽やかな人の方がすれ違いざまに声をかけてきた。
「ねぇねぇ、君ここの生徒?見たことない顔なんだけど」
私はびっくりして、
「え、ハ、ハイ!今年入学しました。」
としか返せなかった。しかし、
「そうなんだ。君カワイイね!名前なんていうの?俺は2年の沢田森(サワダシン)‼よろしくね😉」
と、サラッと自己紹介&名前を聞かれたので、
「えっ、カワイくないですよ~😌私は川原紗那(カワハラサナ)です。よろしくお願いします‼」
と、驚きを気づかれないように、なるべく明るく返した。
ふともう1人の人を見るとこっちをジーッと見ていた。
あまりにその人の瞳がきれいだったのとあまりに恥ずかしかったので、目を思いっきりそらしてしまった。
そしたら、沢田先輩が
「ああ、ゴメン😅コイツ人見知りで。おい!名前ぐらい言えよ。」
と言ってくれた。
「ゴメン。俺は、神崎悠史(カンザキユウシ)。森と同じ2年だよ。本当にカワイイね」
と、ぼそりと言う。声は小さいのだが、優しい声だ。なぜか、
『カワイイね』
という言葉が、沢田先輩が言った時より、嬉しく感じた。
私は顔が真っ赤になりそうになるのを抑えて2人と別れて、麗奈のところへ急いだ。
これがあなたとの出会いだった。
それは爽やかな、でも暖かい5月の風がふいていて
私の心を暖かい 愛しい気持ちにさせた。
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