平凡が一番

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高校の補習が思ったより長く…帰る頃には辺りは薄暗くなっていた。 「あぁ~もう8時だし、こんな事になるならちゃんとしとけばよかった。」 数学の小テストで赤点の者は補修!! 雫は学力は悪い方ではない……そんなには悪い方ではない。 今回の小テストも普通に取り組んでいたらまず、こんなことにはならなかった。 ではなぜか? 昨晩のドラマが面白すぎるのがいけなかった! その後の深夜番組が以外にもツボに入ったのもいけなかった! 次の日の二度寝もいけなかった! 遅刻こそしなかったが……テストが始まり終了10分前に目覚めたのが…。 要は居眠りだ。 それが、この結果だ。 「う~…泣きたい。」 と言いつつ、既に涙。 「あ~先生も先生でこんな時間まで美女をのこすなって話ですよ!この美乳襲われたらどうするんですか!?って話!!」 歩いていくと、明らかに怪しい廃墟と化したビルの前に着く。
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