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学校にいる私は嫌い。
私じゃないから。
作り笑いしてる私
ペコペコしてる私
はっきり言わない私…
みんなみんな大嫌い。
鏡に映る私も嫌い…
とってもとっても醜いから…
辺りを見て、気遣って、オロオロしてる私が嫌い。
学校は大きくて、そこにずっと立っている。
ずっと動かず立っている。
天災にあっても、動かず立っている。
大きな大きな学校と
小さな小さな私。
見上げる私に、見下げる学校が言った。
『お前はどうして動くんだ…』
私はハッとなって、でも、小さく小さく答えた。
「動かなきゃ、私は認められないから…」
学校は、黙って雨に降られた。
私は傘をさした。
小さな私は、大きな学校に守られた。
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