詩音×魅音

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【届かない】 詩音→魅音→圭一 詩音の語り あなたは何時もそばにいた。 そう、双子の姉妹だから… ただ、それだけ……… _________ あなたは何をするにも何時も一緒。 楽しい、喜び、悲しみ、怒り、寂しさ…… 全ての感情を共有してると言ってもいい程仲がよかった。 私はルチーアに入れられたが一年で脱走した。 ルチーアを脱走してからと言うものの本家に住めないからあまり会えない。 けど会えないよりかはマシだと言い聞かせこの状態を維持した。 ……それが甘かったのだ。 この状態を維持して一年。 東京から前原圭一という男が引っ越してきた。 そう、お姉はこの男に惚れたのだ。 神様は残酷だ。 私たちの間を引き裂くなんて…… 圭ちゃんはすぐにみんなに溶け込んだ。 お姉もどんどん圭ちゃんに惹かれていった。 認めたくない。 あんなデリカシーのかけらもないやつにお姉を渡したくない。 だけど…… お姉は幸せそう。 彼こそがお姉に……合う男なのかもしれない。 別に誰が誰に恋しようが私には関係ない。 それはお姉も一緒。 そういくら言い聞かせても納得しない自分がいた。 私の方がお姉と長くいるし何より想っている力が強い。 きっとお姉もそうだと信じてた。 だけどこの言葉で全てが崩れ去った。 「詩音と姉妹でよかった」 そう照れながらいうお姉。 ただの姉妹としかおもってなかったの? ……そっか。 私の想いは届かない…… さようなら、お姉… 来世も……また…… そして世界が赤色に染まった。 ________ ずっと昔から想っていたのに魅音は気づかない。 叶わないと気付いた瞬間絶望が支配し……。 って感じ← これもひとつのかけら、綿流しへのもうひとつのパターンともよめたらいいな←
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