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「ねぇ清那、さっきの続きだけど」
いつの間にかSHRが終了していた事を清那は目の前に立つ舞の姿に気付かされる。
「生徒会の話。どう?」
「あー……」
清那がその話にいまいち乗り気でない事は、今の彼女の返事で舞にも十分伝わった。
清那としては仕事と学業の両立だけでも難しいというのに、更に生徒会の仕事まで引き受ける余裕などない。
少し大袈裟に考えている節もあるが、内向的な自分が知らない人間とうまくやっていける自信もなかった。
「じゃあとりあえず今日の放課後、生徒会室に行ってみない?」
「…………うん」
行くだけなら……と、清那が力なく頷く。
「よし決まり! 生徒会室は職員室の奥だからね」
何度か訪れた事があるのか、舞は生徒会室の場所を簡単に説明すると楽しそうに斜め前の自分の席へ戻っていった。
その姿を見送った清那は今日1番のため息をつくと、一気に疲れが出たのかそのまま机に突っ伏した。
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