生徒会へようこそ

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放課後、全ての授業が終わるのは18:20。 4時限目の授業が終わると同時に下校となり、生徒達はあっという間に教室からいなくなる。 清那は生徒会室に行かなければならない用事があるためにしばらく席を動かずにいたが、気付けば舞の姿はどこにもなく、自分1人だけが教室に取り残されていた。 「……あれ」 いまいち生徒会室の場所がわからない清那は舞と一緒に行こうと予定していたのだが、その舞がいないとなれば目的の場所までは自力でたどり着かなければならない。 「……めんどくさ」 そう呟くと、清那はまた力が抜けたように机に顔を埋めた。 そして、このまま寮に帰ろうと思い始めた頃。 「帰らないの?」 緊張感のない声と共に、担任の黒田が清那しかいない教室に入ってくる。 どうやら教卓に置かれた日誌を取りに来たらしい。 「……帰りますよ」 彼の声に咄嗟に顔をあげた清那は意地を張ったように答えると、鞄に手をかけてゆっくり立ち上がった。 が、しかし。 「……生徒会室ってどこです?」 人との約束を破る事ができない真面目な清那は、黒田に向き直って問いかける。 「生徒会室?」 「舞に生徒会入らないかって誘われてて……入る気はないんですけど、話くらいは聞いておこうかなって」 「そういえば森山先生が言ってたような。じゃあちょっと机の整頓、手伝ってくれへん?」 「……は?」 「それが終わったら案内するから」 「はぁ…………?」 思いがけない交換条件の提示に、半ば呆れ気味の清那。
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