鳴き噎せる我が身へ

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煙たい胸を我が儘に宥め才色を失う 蓄積された甘いリスクを吐き出しながら我が身と愛す 窶れた手で人を愛すのに疲れた事と貧欲と… 涙で沁みる裂傷を数えたら、揺蕩う萎れを翳そうか 慣れを見失う前に君を絶つまま 軋んだ業を黒と焔を浴びる感覚は成す また曇った目で見透かそうと迫る 穢れは穢れで 何を見て、何を笑うのか 審判とは… 俺を高台から堕とすと模造品が笑ってる そこに俺は居ない 自分で居て好かれる事を 恋しい程、萎垂れた渇いたもの
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