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「そうか…。やはりそっちを選んだか。」
神様は予想していたようです。
だって一生懸命頑張ってつかみ取った高校生活を無駄にしたくないし、幼なじみのかえちゃんや僕の友達たちとさようならしたくない。性別が変わっても何時も通り接してくれるかわからないけど、僕は生きるって決めた。決めたらもうその道を貫くって決めてるし。
「ほほう。決心は固いようじゃな。じゃ、急じゃか蘇らせる用意をするから向こうに見える光る地面のところへいってくれ。」
「う、うん。」
神様のいった通り、光る地面のところの上に立つ。あれ?なんかここふわふわしてる。
「あたりまえじゃ。現世とあの世を繋ぐ場所だから不安定なのじゃ。少々変な感じになるかもしれんが我慢しとくれ。」
神様がなにか分からない言葉で喋っている。多分さっき言ってた手続きをするための呪文のようなものだろう。
「~~~~~~~。………よしおわったのじゃ。いまから主が寝ている病院の安置室で目覚めることになる。無論性別は変わる。人間達にびっくりされるじゃろうが、わしらは生きてる人間に関与することができない。だからそこは主がなんとかするのじゃ。」
なんて無責任なんだってツッコミしたいが生き返らしてくれる身として文句を言うわけにはいかない。なんとか頑張るしかない。
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