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はっきり断りたいが、傷つけたくはない。
男にラブレター出すなんて、勇気がいった事だろう。
男同士でも、お互いがOKなら問題ない。
僕は違う。
ただそれだけの事だ。
「申し訳ないが、なんと言うか、僕にはそっちの趣味は「なんだよ、趣味が違うのか?」
言葉を途中で止められてしまった。
せっかちだな田中。
まぁ、とりあえず頷く。
「どんなのが趣味なんだよ?」
そんなの当然可愛い女の子だろう。
間違っても、僕より背が高くイケメンな田中じゃない。
「それは可愛いお「可愛い系か?」
また途中。
田中、せっかち過ぎる。
とりあえず、また頷く。
「じゃ、問題ないじゃないか。
可愛いだろ?」
「はっ?」
何を言ってるんだ、この男は。
お前に可愛いなんて言葉があうか?
「山崎、中三の時しか知らないもんな。
あれから、結構可愛くなったんだぜ。
とにかく、一回会ってくれよ、な?」
うん?
『一回会ってくれよ』?
田中とは今会ってる。
と、すると。
田中は、秋じゃない?
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