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手を動かせない、自分で食事できない患者さん達10名、
食事を目の前にし、ただ黙って、じっと私達がコール対応から帰ってくるのを待ってるんです。
戻ってきたらまたナースコール…。
食事させるだけで1時間以上もかかります。
そんな中…
その日、余命1ヶ月を宣告された末期癌患者さんの家族が
慌ただしい準夜帯の中、私に声をかけてきました。
相当お怒りの様子。
『お前達は、自分で食事をできない患者に対して、何だこの対応は!!!』
介助すれば少しは食べれる
Yさん。
肺癌の末期だったため、相当苦しいはず。
酸素療法もして、全身に癌が転移していたため、
激痛がヒドく、相当強い鎮痛薬を使用してました。
食事介助が必要な10名の患者さんの内の1人です。
家族には、食事だけ目の前に置いて、放置してると思われたみたい。
もちろん、私達はそんなつもりはない。
食堂まで、車椅子で起きてこれた患者さん達の食事介助を終えて後、行こうと考えていました。
Yさん以外にも、食事介助が必要だけど、ベッドから起きれない患者さんがまだいました。
『そんなつもりじゃなかった』と説明しても聞き入れてくれず、
怒りまかせに私を怒鳴り散らす息子さんの横からYさんの個室を覗くと、
他にも5名ほどの家族が、
Yさんのベッドを囲むように、椅子を並べて座ってました…。
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