しるべと思い出

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「うー…こうなったら、それっぽい家を総当りするしか……」 ちなみに、この時。 駄菓子屋のおばちゃんに地図を読んでもらうというアイディアは、浮かばなかった。 「仕方ない、やるぞ。私!」 一人で、「エイッエイッオー!」といった感じの動作をし――。 大きく一歩を踏み出した。 ――瞬間。 「――!」 今まで見ていた、家がぽつぽつとある田舎の風景は、ウソのように消えて。 周りが一面、お花畑になっていた。 「あれ?もう迷った?」
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