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村人は驚き恐れました。死ぬことができない体を持っている少女とあの恐ろしい魔女は全くと言っていいほど似ていたのでした。
お姉様。
少女が恐ろしい魔女に話し掛けました。村人を横目に、恐ろしい魔女は白い少女に向かって言い放ちます。
お前は、何故死を選ぶのだ。私達は、お互いに殺し合わなくては死ぬことができないのだから、争ってばかりの人間共にこの世界からの叫びを知らしめるのだ。
白い少女は、言い返します。
私はもう満足したのです。優しい人間達に、全てに。それに私はキチンと人間になりたいのです。確かにこの世界は人間の力により随分汚れ、悲しみ、叫んでいます。だけど、その叫びに気付いてまた共存しようとしている人間も多くいるのです。酷い人間ばかりでは無いのです。だから、私はそんな人間達を信じたいのです。だから、私はそんな人間達を見ていたい、手伝いたいのです。
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