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村人は、白い少女の言葉を聞いて、気付きました。
最近、村のはずれにある小さな桜の木が、森神様の木から生まれた小さな白い桜の花を。彼女はその桜の様に小さくて、可愛くて、そして何よりも真っ直ぐ、ただ真っ直ぐな目を持っていたのです。
魔女は言いました。
生まれたばかりのお前にはわからぬ。私が今まで森神であるのに誰一人と私の世話をしないのだ。昔は、私がお前みたく幼い頃は皆、大切にしてくれたのに。私はずっと独りだったのだ。誰も私に会いに来てはくれないのだ。
村人達は、驚きました。あの恐ろしい魔女が実は森神様だったのです。
あぁ、なんてことだ。森神様を独りにさせ、その上殺そうとしていただなんて。
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