2014

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2014

あれから4年 月日は淡々と、波の音に身を寄せるように過ぎていきます 震災の年に叔母が怪我をしたことや、我が家の諸事情が重なり叶わなかった旅が、今年ようやく叶い 震災の一年前以来訪れた、福島県福島市 変わらずに広がる青い空 しかし大気中には、見えない放射能が確実にその牙を剥いています 見上げる霊山の山並みの向こう、従兄弟の住む相馬市を含む沿岸部には 未だ漏れ続ける高濃度の放射能・汚染水の元凶が鎮座していると思うと、やりきれない思いばかりが込み上げました 従兄弟や叔母たちは言います 「福島にいられて良かった。 自宅に住めてしっかり食べられるだけで、自分たちはまだまだ幸せだ」と 自殺者が全都道府県の4割りを占める福島県 仮設住宅の着工遅延・東電の賠償金問題・住民間の軋轢・健康被害・雇用問題… 道のりは困難を極めていても 一歩ずつ一歩ずつ 同じ空の下 本当の意味の復興へ向かって、共に歩んでいけますように 3/11 祈りと鎮魂を込めて image=491276513.jpg
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