序章‐夢
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――これは夢で見た物語。 夜、学校帰りの茜が見たものは、店のシャッターを背にし、雨が降っているのにも関わらず傘もささずに誰かを待っている人、茜と同年くらいの男の人。 彼はいつも茜を見ると笑う。そして手を差し伸べる。茜がその手をとると、茜と男の人は黒い光に包まれる。 なぜかは分からないけど、茜はそれを身に纏うと心が安らぐ。目を瞑り、開くと見慣れた光景が目に入るだけだった。
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