第一章‐現実

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「え…?」 「おいお前、聞こえているのか?それとも意識まで壊れたか?」 その言葉を耳にすると茜はその人物の肩をつかみ 「ねぇ、私は死んだの?死んだならこの体の私はなんなの!?」 「お前はすでに事故で死んでんだよ。これを見ろ」 と、手渡されたのは写真を印刷するときに使うただの紙だった。 「この白い紙が、なんなのよ…?」 「アインス、ツヴァイ、ドライ」 の掛け声とともに指をぱちんっとならすと 「こ、これ…あの歩道橋…!」 「そうだ。現在時刻は9月1日8時17分56…57秒。お前が死んだのは7時55分29秒だから、だいたい20分後の映像だ」
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