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今まで当たり前だったことは、マキが全部俺のためにしてくれていた事だった。
(手料理)
遊びに行く度に手料理を作ってくれていた。
夜勤明けの日もあっただろう、勉強してから作ってくれた時もあっただろう、調子が悪い日もあっただろう。
会う日は2週間前くらいに決まって、1回もドタキャンはなかった。
俺はただご飯を食べていただけだった、マキの苦労も何も考えず…。
「おいしいね!」の一言を言えていただろうか?言った覚えがない…。
マキはどんな気持ちで料理を作っていたんだろう…。きっと、俺を喜ばせる為だ。それに気付けていなかった…。手料理なんて当たり前の様に食べていた。
マキは俺のために会う日は手料理を作ってくれていた。
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