そして…。

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そして…。

なんとマキは国家試験を見事合格した!それがわかったのは俺が卒業する前の事。卒業してからだったら毎日会いに行く事が出来たと思う、けどマキは就職活動がある、迷惑にならない程度にしなくちゃいけない。 色々考えながらも、今はマキの事を1番に考えて生活している。 電話、メール、遊び、時間、精一杯合わせているつもり。 あと何回マキと会えるだろう…。一日一日が見えないカウントダウン…。別れると決めたその日から後悔の日々…。 今出来る事がどれだけ少ないことか…。 そしてある日マキが言ったんだ。 『ヒロ、3週間後の土曜日に引っ越しするね。地元で就職するからさ、お母さんが休みの日がその日しかないんだ、だから急だけど…。』 『そっか、わかった、まだ就職は決まってないの?』 『うん、だけど地元田舎で病院少ないから受けたとこで多分決まると思う、落ちたら笑っちゃうけどね、引っ越しまでにはわかるよ!』 3週間…。もうすぐだよ…。時間は取り戻せない。今まで色々思い出してきたから、今更昔の事を考える事はなかった。 迫ってくる別れの日をどー過ごすか、マキにどー接していいか、そんな事ばかり考えていた。 引っ越しの日を聞かされてからも、今まで通りに過ごしていた。 その中で一つ悩んでる事がある。 マキに国家試験合格か就職内定で何かプレゼントを渡すべきか?って事。俺みたいな奴と付き合って後悔していないか? モノとして何か残ると嫌じゃないか? そして決めた。何も贈らない。きっとマキはキレイサッパリ別れたいと思ってるはずだ。 そして引っ越し当日を迎える。 早起きして引っ越しの手伝いに向かった。
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