知らない背中

私のマサオ

　
短い悲鳴の後すぐに鈍い音がして静かになった

女はアパートの三階から落ちたのだ

窓から恐る恐る覗いて何度も女が動かないのを確認した

これでまたマサオとの幸せな生活が戻ってくる

嬉しくて仕方なかった

しばらくするとアパートの階段を登って来ると音が聞こえてきた

マサオだ
間違いない

私は喜びを隠しきれず大声で叫んだ