コーヒーに角砂糖

１

私はひたすら謝る。

でも理不尽な気がする。

だって私、社会人としても経理事務としてもまだ分からないことだらけなんだもの。

ちょっとは私の立場とか不遇さを考えてくれてもいいのに。

そして、そんなに高圧的な言い方しなくてもいいのに、って思う。

だから嫌い。

嫌いって言ったらいけないか。

苦手。

密室で異性と2人きりの1時間といえども、智佳子と美春が期待しているような空気は微塵もない。

寧ろ、毎回打ちのめされて泣きそうになる。

これが1年中毎月続くのかと思うと、胃がキリキリするくらい。