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「あの吉川さんからも指導受けてるんだろ?」
「うん」
「あの人すっげーやり手の仕事人間らしいね。
社長からも信頼されてるし、俺ちょっと話したことあるけど、なんかすっげぇオーラがあるっていうか」
笹原君は少し尊敬しているような口振りで話す。
「私、多分先輩みたいに個室で個人指導だなんて無理です。
あの目に見られるだけで委縮しちゃいそうで」
「ハハ、私だって未だにそうだよ」
葵ちゃんの言葉に笑って返す。
この前あんな醜態を彼の前で晒したことは恥ずかしくて言えなかった。
「あ、俺営業部の先輩に聞いたんだけど、吉川さんってお前の前任の城田さんと噂あったらしいね」
「ええっ!!」
驚き過ぎて口からサラダのレタスの破片が飛んでしまった。
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