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~ 都市伝説 ~
数ある都市伝説。その伝説に至るまでには様々なエピソードが隠されているだろう。噂が噂を呼び現実となる。想像が創造し創りあげた世界。
呼び出してはいけない恐怖。認識してはいけない恐怖。存在し得ない、存在してはいけない恐怖。その恐怖が始まる。
「ねぇ知ってる? 出るんだって♪」
「何がだよ」
「ミシクルさんだよ? 知らないの?」
聞き慣れない単語。始まりがあるけれど、終わりはこない噂話。いつからそこに存在するのか、誰が言い出したのかさえ判らない都市伝説。
何も変わらない平穏な日々、少女に掛けた電話から始まる恐怖。単なる遊びだった。心霊オタクの怪しげな実験に付き合わされるのは日常茶飯事。この日も何もなく終わる――はずだった。
「コックリさん、コックリさん、御出で下さい」
呼び出された恐怖。集められた4人とは別に、確かに何かが存在していた。
「ねぇ……冗談だって言ってよ! シン、アンタでしょ、アンタがイタズラしてるんだよね? ね? お願いだから、お願いだから、そうだって言ってよ!」
都市伝説。ミシクルさんはやってくる。唄いながら、輪廻を疑わぬ者に死を教える為に、一人、また一人と問い質す。
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