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気持ちがいい…
春の陽射しは穏やかで、
横を見れば彼が
気持ち良さそうに
リズムいい寝息が
聞こえてくる。
私は、そっと起き上がり
飲み物を買いに
歩き出した。
満開の桜の木に
引き寄せられ側まできて
見上げた。
瞬間…強い風が…
桜の花びらが舞った。
突然のことに眼を閉じた私。
風が止み―眼を開いた…
同じ桜の木の下に
あの人が立っていた。
その人は言った。
「…久しぶりだね…」
と、昔と変わらない
笑顔で…
「お久しぶりです」
驚きながらも私も言った。
そばにあったベンチに
腰掛けると、私達は
あの時のことを
思い出していた。
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