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土方の部屋。
旭は結局ここで寝る事となり、たまに寝言を言いながら眠っている。
「土方はん」
文机に向かっていた土方に、山崎の声が届いた。
「……どうだった?」
土方は筆を置くと、身体ごと山崎に向き直る。
寝ている旭を気遣って声量を落とす様は、なんとも微笑ましい。
「聞くまでもないやろ。クロや」
山崎は土方にぺいっと紙切れを押し付けた。
多少反抗的な態度なのは、旭を医務室に持ち帰れなかったからである。
「そうか…。ご苦労」
紙を見ると、それは破かれた文の一部分だった。
たった一部分。されど一部分。
紙切れには、尊皇攘夷派との繋がりを示す内容がつらつらと書いてあった。
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