第二十七章

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――俺、旭が…好きだ! 気付かされた想いは、藤堂を焦らせる。 一刻も早く謝りたい。 好いた女子に、あの暴言。 …悲惨だ。悲惨すぎる。 彼の思いが通じたのか、庭先で洗濯物を干す旭を探し当てた。 「っ…」 何でだろうか。 好きだと分かったら、旭がキラキラして見える。 キュッと締まる胸を押さえ、藤堂は意を決して彼女に歩み寄った。 「……旭」 「あ、平助。どしたの?」 ――…あれ?
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