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ガバッと腰を直角に曲げる藤堂。
「うん。許す」
「…………へっ?」
本日何度目かの間抜けな声。
加えてきっと間抜け面。
旭はきょとんとしていた。
「…許して、くれんの?」
「?うん。だって、平助謝ってくれたもん」
さも当然という風に言い放つ。
旭は、それに…と続けて口を開いた。
「私も平助と友達がいいからっ」
満面の笑みは、自分だけに向けられているのに…。
泣きたい気分だ…。
「…旭、俺は「へ・い・す・け?」
藤堂の頭に乗ったのは、大きな掌。
無論、旭のものではない。
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