第二十八章
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燃え盛る赤い炎は、すべてを呑み込む。 真っ赤なそれは、いつの日か真っ黒な闇と化して。 優しく妖しく微笑んで、此方へおいでと手招きするのだ。 悲鳴、陰口。 そんななかで、彼の高笑いは異様な程はっきりと存在感を示していた。 ――時は確実に流れていく…
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