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赤々と燃える大和屋。
凄まじい熱気に、目眩がする。
沖田と旭は暫し呆然と立ち尽くす事しかできなかった。
「また壬生狼なん?」
「ほんま嫌やわぁ…大和屋はんも災難やねぇ」
「やめてください!火を消してください!!」
ハッとした沖田は、弾かれたように動き出した。
「アサ!僕も火消し手伝ってくるからっ!」
既に隊士が消火を始めている大和屋へ駆けていく沖田。
隣家の屋根に登った芹沢の高笑いは、何故か悲しげに響く。
旭は唇をきつく噛み締めた。
「…大和屋、焼き討ち…」
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