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大和屋は、見事に焼き払われた。
壬生浪士組の放った火を、壬生浪士組が消す。
あまりに不毛だが…。
『まずいで!芹沢はん、放火ほのめかしとる!』
『何!?放火だぁ!?』
『…ー放火、ですか…。
そのままに、しておきましょう』
『山南さん!何言ってやがる!火付けは大ざ……い…』
『そういう事です。浪士組の頭は一人で十分ですしね』
『火付けなんてされたら、会津も見逃せねぇ…か』
芹沢が金子を持ってくるのは助かる。
しかし、それを返すのは必ず近藤達なのだ。
『…近藤さんが知ったら泣いちまうな』
炎は、業火へと変貌していく…。
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